●エルギン
ヨーロッパ 英国 AD1811 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1811〜63 イギリスの外交宮・植民地政治家。父トマスは大英博物館のエルギン=マーブル(ギリシア大理石彫刻)蒐集で著名な外交官。若くしてジャマイカ知事(1842)。以後カナダ総督(1846〜54),アロー号事件で中国特派使節,天津条約・北京条約締結。また日英通商条約締結。1837年カナダのフランス系住民反乱発生,鎮定後ダラム卿調査団は自治権付与を勧告。当時カナダ総督のエルギンはその衝にあたり責任政府樹立,自治原則を確立。アロー号事件では南京条約よりも権益拡大を命ぜられて着任。フランス全権と協力して広東・太沽砲台を占領。天津条約締結,同批准書交換をめぐる紛議で再度出兵,北京進出,円明園焼打など実力行使,北京条約締結(1860)。この間日本とも同趣旨で日英通商条約締結(1858)。このとき,鉄船エンペラー号を幕府に寄贈。幕府はこれを蟠龍丸と改名して洋式海軍の一端となった。ムガール帝国滅亡後の初代インド総督となってインドで死亡。子のビクターもインド総督のち自由党植民相。本国勢力を背景とした典型的植民地政治家の一生であった。
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