●エマソン
北アメリカ アメリカ合衆国 AD1803
1803〜82 アメリカの思想家。父祖8代にわたる牧師の血を引きボストンに生まれる。1821年ハーヴァード大学を卒業後,しばらくのあいだ同校の神学校に学び1829年牧師となったが,教会の儀式に対して懐疑的になり,1832年教会を辞した。1836年トランセンデンタルクラブを結成,H.D.ソーローやN.ホーソンらが集まり,感覚の世界を超越して内的直観を重視するドイツ超越哲学,東洋的な理想主義を標榜して一大思想運動を展開した。大宇宙は「大霊」が支配するという汎神論をもち,人間も自然の一部であればこの「大霊」を受けていて,本来は性善であると考える。しかし彼は,「大霊」の一面のみをみて,矛盾の面を軽んじたという楽天的な傾向がある。主著にアメリカ独自の学問を説く“The American Scholar”(1837),超越主義を説く“EssaYs”(1841〜44)や“Representative Men”(1850)などがある。
![]()