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●家船 えぶね

アジア アジア AD 

 船を家としている船の一般名称。瀬戸内海や西日本において一定の漁場内を漁船に居住して漁獲物を得て,それを母港ともいうべき根拠地に水揚げして暮しをたてる人々。そのあいだ薪水・食料供給と漁獲物を交換するために寄港する。家船で暮しをたてる人に対し陸上で暮し,かつ船で操業する人々は差別意識の対象としている向きがあった。今のように高速でなく,一度に大量にものをとることのできる漁法が発達していなかった時代では,沖合を回漕して漁獲物をとる暮しでは,どうしてもやむを得ないことであった。今では家船はそうした漁業従事者でなく,運搬業者に多くなっている。これは産業構造の変化につれて,家船で生きる人々の金銭の獲得方法がかわったことによる。東アジア世界には,日本よりもっと広い範囲に生きる家船生活者が少なくない。

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