●エドワード3世 エドワードさんせい
ヨーロッパ 英国 AD1312 プランタジネット朝
1312〜77 イギリス,プランタジネット朝の国王(在位1327〜77)。エドワード2世の長子。王はフィリップ4世の孫であることから,フランスのカペー朝断絶後王位継承権を主張して1337年に百年戦争をおこした。王子エドワード黒太子の活躍で1346年クレシーの戦い,1347年カレーの戦い,1356年ポアティエの戦いなどに勝利を収め,1360年ブレティニーの和約で領土を拡大した。しかしその後シャルル5世に敗れた結果,フランス内に獲得した領土の大部分を失って撤兵した。治世中,国内では黒死病が大流行して人口が激滅し封建制が動揺した一方,毛織物工業がにわかに盛んとなった。毛織物工業発達の理由には,対フランス戦争で羊毛輸出がしばしばとだえたこと,戦乱を避けてイギリスに渡来した(王が数回にわたって勅令を発して招き保護した)フランドルの織工たちが優れた技術をもたらしたことなどがあげられる。ここにイギリスは羊毛生産国から毛織物生産国へ大転換する契機をもった。