●エディルネ
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ヨーロッパ,トルコの都市で,イスタンブルから西方約300km,ギリシアとの国境に約6kmに位置する。トラキア平原の西端にあって,古くから商業路が集まり東西貿易の重要な位置を占めていた。アドリアノープルの名称でも知られていたが,これはローマ皇帝ハドリアヌスが,古いイスカダマの場所に建設した都市で,ハドリアノポリス(ハドリアヌスの都市)と呼ばれ,アドリアノープルもこれに由来する。378年,ゴート人が南下して,ローマ軍を敗ったが,これがアドリアノープルの戦いで,以来ゴート人の南方移動を容易にすることになった。当時はまだビザンツ帝国の版図にあったこの都市は,オスマン=トルコのムラト1世に占領され,エディルネと改称されて現在にいたっている。オスマン=トルコは1453年にビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルを占領するまで,エディルネを首都とした。1829年ギリシアの独立運動をロシアが支持して,この都市は無条件で開城している。アドリアノープルの和約によって,ギリシアの独立は承認された。ロシアはこの結果,黒海東北岸の領有権とカフカス諸部族の支配権,モルダヴィア・ワラキヤの保護権を獲得した。その後,クリミア戦争やロシアとの戦争(露土戦争)などで,フランスやロシア,さらにブルガリアに占領されたが,第一次世界大戦後,1922年にトルコ共和国に帰属した。