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●越後 えちご

アジア 日本 AD 

 佐渡をのぞく新潟県の旧国名。北陸道に属し,西は越中,南は信濃・上野(こうづけ),東は羽前岩代に接し,北は日本海に面する。先土器時代の遺跡は信濃川流域などにあり,縄文時代は中期の土器に特色がある。弥生時代に入るのは遅れ,西日本の中期以後にあたる。頸城・魚沼などに群集円墳がある。7世紀ごろまで大和朝廷の勢力下に入った。712年(和銅5)出羽国を分離。越後の国府・国分寺の位置は不明。平安時代密教寺院が各地に建立。古代の特産物は越後上布・米など。8世紀末より荘園漸増,中世に入ると城氏などの豪族が割拠・抗争。戦国期上杉謙信が春日山を本拠に初めて越後を統一。一向宗が西から進出。蓮如・宗祇らが来遊。近世徳川氏は小藩分離策でのぞみ,高田(榊原氏15万石)以下11の小藩に分割,天領などが交錯した。各地の治水・開拓は進み,米は増産,大地主も発生した。中央・地方の文化人が交流。越後の鈴木牧之・良寛らは著名。維新動乱期,戊辰の戦火が全域に及んだが,1873年(明治6)には大県新潟県として統一。

〔参考文献〕『文化誌日本新潟県』1983,講談社

井上鋭夫『新潟県の歴史』1970,山川出版社

『国史大辞典』1980,吉川弘文館

『郷土の歴史 中部編』1959,宝文館

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