50音順    検 索

●絵高麗 えこうらい

アジア 日本 AD 

 朝鮮,高麗の鉄絵青磁の日本における呼び名。絵高麗の名がいつ始まったかは定かではないが,茶人が命名したことは明らかである。文禄・慶長の役(1592〜98)以後,茶事に朝鮮のものが流行し,朝鮮から渡ってきた黒絵のあるものを高麗と称したといわれる。その後,朝鮮だけでなく中国から同じような器が渡来したため,絵高麗はその産地は問題とせず,やや粗い白化粧の陶胎の土に,鉄描の黒い絵のある陶器を広くさすようになった。今日では,中国の磁州で焼かれた同様の器に使われることが多い。中国の宋代(11世紀ごろ)には焼き物の技術が発達し,鉄分の多い赤土で文様を描いた上に,青磁釉をかけて焼く鉄青磁が各地で行われた。釉は酸化焼成のためやや黄褐色を帯び,赤土で描かれた絵は黒または黒褐色に変化する。この焼成技術は,やがて朝鮮へ渡ったが,象嵌青磁のほうが盛んで,鉄青磁は傍流とされた。しかし,13世紀に入るとおおいに利用されるようになった。

01

02