●疫病神 えきびょうがみ
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行疫神・厄病神ともいい,流行病・伝染病をはやらす神。疫鬼ともいった。その対策には各種の方法があり,古く道饗(みちあえの)祭と称するのは,都の外から疫病神が侵入するのを防ぐため,都の4隈で饗応して守護神たる八衢比古(やちまたひこ)・八衢比売・久那斗神を祀ったものである。平安時代には,怨霊が疫病を流行させるとされて,疫病退散の御霊会(ごりょうえ)が開かれた。鎮花祭は,花の散るころに疫病がおこるところから,晩春に行われる時季的な神祭であり,いずれも疫病神を退散させるための儀礼である。民間では,辻や村境に塞の神や道祖神を祭り,各家は,戸口に呪物・呪符を出し疫病神を塞ぐことが一般的にみられる。このうち道切り行事も疫病を防ぐための行事で,その1種勧請吊(かんじょうづり)は,ムラの口や神社に藁綱・大草鞋を吊ったり(滋賀県),巨大人形をつくって槍をもたせて立てる(茨城県)。疫病送りや,疱瘡神流しも広く行われていた。