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●エウリヤ=チェレビー

AD1611 

 1611〜84 オスマン朝中期の旅行家。イスタンブール生まれ。父は宮廷の宝石細工師長であったという。若いころは宮廷の小姓となり,やがて騎兵となった。しかしのちには旅行を愛し,多年にわたりオスマン帝国領内はもとより,広く中部ヨーロッパまで各地をあまねく旅行した。その後,旅行中の見聞をまとめ,『エウリヤ=チェレビー旅行記』と呼ばれる旅行記を著した。エウリヤ=チェレビーというのは,この旅行記が有名になったために,彼につけられたあだ名で,本名はメフメト=ジッリーという。この旅行記には彼が旅行したオスマン帝国領内はもとより,その周辺地域についても,ヨーロッパ中部までを詳しく記しているので,17世紀中期のこの地域の地理・社会・産業・風俗を示す貴重な資料といえる。ただし記述にしばしば誇張,不正確な点があり,引用には注意が必要といわれる。