●エウボイア島 エウボイアとう
ヨーロッパ ギリシャ共和国 AD
クレタ島につぐギリシア第2の島。ギリシア語ではEvvoia。エ一ゲ海にあり,シロス島とともにエウボイア県を構成する。ギリシア本土とはきわめて細い氷路によって分かれている。長さ180km,幅6〜65km,面積3,654平方km,人口16万3,017人(1971)。地質構造上は本土のテッサリ山塊の延長である。アバント人が最初の住民で,ギリシア中部から青銅文明をもたらした。前700年ごろにはカルキス(現在の県都)と,そのすぐ南にあるエレトリアの二つの市が覇を争った。カルキスはペロポンネソス戦争ではスパルタに組みしたが,前5世紀にはデロネの植民地からローマ領を経て後14世紀にベニスの支配に属しその植民地からローマ領を経て紀元後14世紀にベニスの支配に属した。1470年トルコ領となり,1830年以降はギリシアの一部である。エウボイア島は山がちで,気候は牧畜に適しており,島名は〈家畜の豊かな〉を意味する、“euboia”に由来するといわれる。しかしトルコの支配期には土地利用がはなはだ粗雑で,森林草地ともに荒廃した。古代には鉄と銅を産し,治金および金属製品の輸出により栄えた。現在はマグネシウムおよび大理石を産出する。農産物としては牧畜のほかに葡萄・オリーブ・穀類が栽培されている。