●エヴァンズ=プリチャード
ヨーロッパ 英国 AD1902 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1902〜73 イギリスの社会人類学者。オックスフォード大学で近代史を専攻した後,社会人類学に興味を移し,1926年にスーダンのアザンデ族の調査を行い,人類学者としての第一歩を印す。その後,1930年から4回にわたって同じくスーダンの牧畜民ヌアー(ヌエル)族を調査した。この両部族を中心とした調査・研究の発表により,イギリス社会人類学会において強い影響力をもつようになった。ロンドン大学スクール=オブ=エコノミックス・エジプト大学・ケンブリッジ大学をへて,オックスフォード大学社会人類学教授に就任。彼はラドクリフ=ブラウンの機能構造主義を自然科学的法則探求としてしりぞげ,むしろ人文学としての社会人類学を構想した。社会構造の統合形態よりも,観念の体系に関心を抱いた。〔参考文献〕エヴァンズ=プリチャード,向井元子訳『ヌアー族』1978,『ヌアー族の宗教』1982,岩波書店
エヴァンズ=プリチャード,佐々木宏幹・大森元吉訳『宗教人類学の基礎理論』1967,世界書院