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●エヴァンズ

ヨーロッパ 英国 AD1851 ハノーヴァー・ウィンザー朝

 1851〜1941 イギリスの著名な考古学者。父親のジョン=エヴァンズも考古学者として有名である。オックスフォード大学・ゲッティンゲン大学で学んだ。1875年バルカン半島を訪れてからこの地方の考古学に興味をもつようになった。1884年オックスフォードのアシュモレアン博物館館長に任命され,1908年までその職にあった。引きつづいて先史考古学の特任教授に迎えられた。この間1894年にクレタ島を訪れた。アテネ旅行中にみかけた宝石の彫り物に注意をひかれ,それらがクレタ起源のものであることを確信したからである。困難な交渉の末に,1899年彼はクノッソスのケファラの遺跡を買収し,発掘を開始した。発掘の結果,それまで知られていなかった青銅器時代の文明が明らかになり,エヴァンズはクレタの伝説上の王ミノスにちなんでミノア文明と名づげた。クノッソス宮殿の芸術や建築は独創的であり,高度に発達していた。ギリシア神話の背後に隠れた歴史事実の一端が明らかにされるとともに,ミノア文化とギリシア本土のミュケナイ文化との関係も推測されたのである。エヴァンズは発掘をつづけ,発掘物にみられる様式の変遷に注目して,前3000年から前1200年までの期間を前・中・後期の3時代に区分した。しかし1960年代に彼の年代決定には疑義が提示されている。彼はまた,クレタ絵文字を整理して,リニア(線文字)AとBを区別した。非常な努力にもかかわらず彼自身はこれらを解読できなかったが,リニアBは1935年にヴェントリスによって解読された。エヴァンズの代表作は『クレタにおけるミノスの宮殿』4巻(1921〜36)であり,いまだにクレタ文明の最高の研究書である。

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