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●英仏共同統治 えいふつきょうどうとうち

ヨーロッパ フランス共和国 AD 

 南太平洋のニューヘブリデス(現在のヴァヌアツ)に対して,英仏両国が行っていた統治方式。共同統治はかつてヨーロッパやアフリカに例がなかったわけではない。英国とエジプトが共同統治したスーダンは有名であった。ニューヘブリデスの場合,英仏の「合同海軍委員会」の統治をへて,1906年に結ばれた共同統治協約で始まり,1980年ニューヘブリデス独立までつづいた。植民政策の目的や方法の異なった英仏が,同じ島や村に学校や警察を別々に設置し,全領域的にはそれぞれのナショナルサービスと合同サービスという行政府が置かれた。裁判所も両国それぞれの下級裁判所と,第3国人の裁判長をもつ合同裁判所が設けられていた。そのためニューヘブリデス住民の政治運動の発達は,いろいろな制約を受けることになり,文化面にも混乱がおこって,ほかの南太平洋諸島に比べて独立が遅れた。