●英独海軍協定 えいどくかいぐんきょうてい
ヨーロッパ 英国 AD1935 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1935年6月18日に調印されたイギリス・ドイツ間の海軍力の比率を定めた協定。同年3月16日のヒトラーによるヴェルサイユ条約違反としてのドイツ再軍備宣言は,イギリス・フランス・イタリアのいわゆるストレーザ戦線を形成させ,統一抗議行動をとらせたにもかかわらず,なんらの具体的対抗措置をも生まなかった。そこでヒトラーは持論の対イギリス協調関係を実現させるために海軍力に関する話し合いを申し入れ,イギリスが応じた結果この協定が成立した。内容は,潜水艦の保有については両国平等とするが,それ以外の艦船に関してはドイツはイギリスの35%以内に制限することを定めたものである。イギリスはこの協定によってドイツの再軍備に枠をはめ,自国の優位を保とうとしたが,元来ヒトラーはヨーロッパでの膨張を意図していたことからドイツはほとんど影響されず,逆にイギリスの単独行動によってストレーザの結束は弱められた。