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●運慶 うんけい

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 生没年不祥(1223・貞応2没説あり)鎌倉時代の仏師で康慶の子。平安中期以来造像の基準であった定朝の作風が固定したことに対し,鎌倉時代にその反省がおこり,運慶は父康慶とともに定朝様式を受け継ぎながらそれを脱却して強く鋭い作風を築いた。各方面の依嘱により制作した多数の仏像のなか,確実かつ代表的なものは,青年期に父康慶指導のもとにつくった円成寺大日如来,円熟期に父の弟子快慶とともにつくった東大寺南大門仁王,完熟期に一門を指導してつくった興福寺の諸像,とくに無著・世親像等があげられる。平氏に焼かれた南都諸大寺を復興し源氏の建設精神を示すため,源頼朝が東大寺の復興を企て,その造像を運慶率いる慶派仏師に命じたとき,焼亡した諸仏像を弔うため法華経を書写したほど信仰心のあった運慶は,焼け残った天平仏を範として造像した。ために鎌倉時代は天平時代につぐ彫刻の盛時となった。関東からの注文も多く『吾妻鏡』の雲慶は運慶とみられる。

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