●ウルカギナ
BC2350
前2350年ごろ,シュメールの一都市国家ラガシュの最後の王。近年ウルイニムギナと読まれる。在位7年目に,シュメール全土を統一したウンマのルガルザゲシによって滅ぼされた。王は史上最初の改革者として知られる。王自らの政治理念を記した円錐銘辞(Cone Inscriptions B &C)BおよびCは,一般に改革碑文(ウルギナの)として知られるが,シュメール法の先駆をなすものである。同碑文によれば,100年以上にわたって続いたラガシュのウルナンシェ王朝のあいだに,支配者(エンシ)とその家族および神官が,土地などの神殿財産を私有し,権力者がその部下や無力な市民をほしいままに抑圧するにいたったので,奪われていた神殿財産はいったん神に返し,下級兵土や孤児・寡婦などの所有権を確認して権力者の不当な圧迫を禁じ,度量衡の標準の確立や,盗み・殺人の一掃など社会的改革と立法を行った。このほか埋葬に際しての報酬の具体的な削減など,細々とした改革も記載されている。