●瓜子姫 うりこひめ
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瓜から生まれるという異常な誕生をモチーフにした昔話の一つ。婆が川に行くと瓜が流れてきたので捨って帰り,割ると美しい女の子が入っている。瓜子姫と名づけ大事に育てる。成長すると上手に機織を始める。ある日,嫁入りの準備で爺婆が買物に行って留守のあいだにアマノジャクが押し入り,姫を木の上に縛って自分は姫になりかわる。嫁入りの途中,木の上の瓜子姫の声で正体がばれ,捕まえられ殺される。そのとき流れた血で,蕎麦の根は赤いという。この昔話は大きく二つに分かれ,前述した内容のものは西日本に多い。それに対して東北・北陸地方では瓜子姫は無残に殺され,そのことを烏の鳴き声で知らされるという内容になっている。『お伽草子』「瓜姫物語」など文献は西日本型になっている。柳田国男は,この昔話を桃太郎と対になるものとして異常誕生・成長・偉大な事業の完成といった展開の話と説いている。一方関敬吾は,成女式の反映・結婚の試練といった解釈をとっている。〔参考文献〕柳田国男「桃太郎の誕生」(『柳田国男集』第8巻)筑摩書房
関敬吾「ヨーロッパ昔話の受容」(『関敬吾著作集』第4巻)同朋舎