●浦百姓 うらびゃくしょう
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江戸時代,海辺の村に住む者をいう。当時は漁民や山民も百姓といわれ,本百姓と区別され,こう呼ばれていた。「浦方百姓」ともいわれ,広い意味では漁民ばかりでなく,海辺に住む商人や職人も含まれていたようである。その分類や定義はあいまいであるが,江戸時代の瀬戸内海沿岸,とくに長州藩の沿岸では,生業によって集落が四つに分けられていた。専業農家の集落を地方(じかた),主農従漁を海辺地方とし,これらを広く「地方」と呼び,その住民を「地方百姓」と称していた。また漁業を専門に営んでいる集落を本浦(ほんうら),半農半漁を端浦(はうら)とし,これらを浦方,その住民を「浦百姓」としていた。年税なども各浦の漁場の広さに応じて定められていたようである。また浦役と呼ばれる,各浦方に賦課する海上の夫役があった。難破船の救助や幕府の荷物の海上運搬などの賦役を行い,その見返りに漁業権を得ていた。
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