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●盂蘭盆 うらぼん

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 陰暦7月15日を中心に営まれる先祖供養の法会。わが国での盂蘭盆会の始まりは606年(推古14)である。この年7月15日に斎会があり,657年(斉明3)には須弥山の像を飛鳥寺の西につくり,盂蘭盆会を設けたと『日本書紀』に記す。中国では宗懍(498ころ〜565ころ)の『荊楚歳時記』に〈七月十五日,僧尼道俗,悉く盆を営み,諸仙に供す〉とあり,古くから行われており,わが国には中国からこの行事が伝わった。『続日本紀』によると,733年(天平5)7月より盂蘭盆供養が内裏の恒例行事となったという。平安時代には内裏や寺院の行事となり,平安末期には『今昔物語』(24の49)にもうかがえるように民間にもみられた。盂蘭盆の語源について,サンスクリット語のウランバーナ(Ullambana)の音訳とする説がある。近年ではイラン系ソグド人のあいだにみられた,死者の霊魂祭祀と収穫祭を意味するウルバン(Urvan)が,ソクド人の中国進出によってもたらされたとする説が有力。