●ウラディミルツォフ
AD1884
1884〜1931 ソ連のモンゴル研究者。最初日本研究を志してペテルブルグ大学東洋語学部に入ったが,コトウィチやルードネフの指導を受けてモンゴル研究者となり,1909年に卒業した。1908,1911,1913〜1915,1925〜1926年にモンゴル各地を旅行し,方言・碑文・口承文芸・歴史・民俗学の調査をし,また別にパリ・ロンドンに出かけてモンゴル語文献を調査研究した。1915年に母校教官となり,1929年にソ連アカデミー会員に選ばれた。彼の学問領域は広く,多くの業績がある。言語学関係の『モンゴル文語およびハルハ方言の比較文法』(1929,未完),文学関係の『モンゴル・オイラト英雄叙事詩』(1923),歴史学関係の『モンゴル社会制度史』(1934,未完)は代表的著作である。なかでも『モンゴル社会制度史』はモンゴルの社会制度を初めて体系的にそして深く把握したものとして,学界に大きな影響を与えてきた。和訳もある。