50音順    検 索

●浦島太郎 うらしまたろう

AD 

 若者が海岸でいじめられている亀を助けてやり,その礼に海底の竜宮城に連れて行かれて歓待を受ける。箱をもらって帰るが,帰ってみると,竜宮城では数日を過ごしたはずなのに,自分を見知っている者はない。開けることを禁じられている箱を開けると自い煙が立ち昇り,若者は老人の姿になってしまうという昔話。絵本などにしばしば登場し,一般的に良く知られた昔話である。亀を助けたために歓待される点は,動物報恩譚としての性格をもち,海底の竜宮城を訪れるという点は,異郷訪問譚としての性格をもつ。水底の異郷を訪れ歓待を受けたり,富をもち帰るという話は,竜宮童子など,多くみられるものである。この昔話に特徴的な,異郷では時間が極端に早く経過するという観念も,広く世界各地にみられるものである。類似の話は『万葉集』『丹後国風土記逸文』などにもみられるように古くからあり,室町時代の御伽草子にもある。

01