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●ウム料理 ウムりょうり

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 “ウム”とはイモのことで,オセアニアの島々では,主食として“ヤムイモ”と“タロイモ”を利用している。ヤムイモは,ヤマノイモ科に属するディオスコレア属の植物の総称で,多くの種類と品種が含まれている。なかでもダイジョ(大薯,学名 Dalata Linne : 英名 Green Yam)は多年生で,イモは大きく粘り気が多いので盛んに栽培されている。しかし,この仲間には毒成分を含んでいるものがあるので,皮を取り除いて加熱したり,すり下ろして水でさらし,あく抜きをしてから食用にする必要がある。一方,タロイモは,サトイモ科のキルトスペルマ属に属する植物で,地下の塊茎を同じようにあく抜きをしてから調理している。オセアニアの島々では,これらのイモを初め,料理バナナ・肉類・魚などは,地面に穴を掘ってオーブン形式の料理法で調理している。その方法は,まず砂地を浅く掘って,底にバナナや大きなタロイモの葉を何重にも敷き,その上に調理すべき食料を並べる。品物が多い場合には,さらに葉を敷いて,その上に物を並べる。表面を同じくバナナの葉で完全におおったのち,たき木を積みあげて火をつける。燃え始めると,ただちに手ごろな石やサンゴ岩をその上に並べ,勢いよく熱する。木が燃えつきて石が完全に焼けついたころを見計って,砂をかぶせる。こうすることによって,天然のオーブンとなり,余熱で土中の食料は蒸し焼きになる。この調理法を俗に“ウム料理”と呼んでいるが,島中が一つの家族のようなオセアニアの離島では,これによって短時間に,しかも大量の食品を調理することができるので,今日でも,祭りや集会などの折には盛んに行われている。掘りあげた料理は,同しくバナナやタロイモの葉に並べられて,手でつかんで食べるのが通例である。