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●ウマル2世 ウマルにせい

AD682 

 682〜720 ウマイヤ朝8代カリフ(在位718〜720)メディナの総督時からその公正な政治は有名で,カリフ就任後,イスラームの理念を忠実に政治に反映させようとして,人命の損傷回避という人道的立場から征服軍の派遣を中止したり,国家内の異教徒のイスラームへの改宗を奨励・促進した。この一環として一連の税制改革を施行した。アッラーの前ではすべてのイスラーム教徒は民族の別なく平等な権利と義務を有するというイスラームの原理に立って,支配者アラブ=イスラーム教徒と被支配者非アラブ=イスラーム教徒(マワーリー)間の税負担における格差是正をはかると同時に,土地売買を禁止してアラブの大土地所有を抑制した。このため多くの非アラブが改宗したが,改革があまりに理想主義的であったために,国庫収入の減少を招き,結局失敗に終わった。しかし,信者間の平等という彼の理念は,マワーリーや反ウマイヤ朝勢力の中に生き続け,アッバース朝革命に結実した。