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●ウボッラ

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 新航路の発見までインド洋を中心とした東西中継貿易を独占していたアラビア商人やペルシア商人は,方位盤や中国から学んだと考えられる磁石の性質を航海に利用し,広く交易に従事していた。ウボッラはそのさいの根拠地の一つである。ウボッラはバラス(正統カリフ時代第2代カリフ,ウマルのときに建設された軍事都市。アッバース朝の初期からは政治・文化・経済の中心地であるとともに,インド洋に出るための港として重要であった。)の外港として大いに栄えた。ここから出航する船はインドの西海岸に寄りながらインド洋を横断したのち,マレー半島のカラバール,スマトラのパレンバン付近のシュリービジャーヤ,安南などに立ち寄り,そこに設けられた居留地(蕃坊)を中心に交易に従事した。なお,この居留地はそこで選出された蕃長のもとで自治を認められるなど,一種の治外法権を有していた。また,この商業行為がその地方のイスラーム化に大きく寄与した。