50音順    検 索

●宇文泰 うぶんたい

AD505 

 505〜556(北魏,正始1〜西魏,恭帝3) 中国,西魏の実力者で,北周の基礎を確立した人物。字は黒獺。北魏の武川鎮(山西省大同の北)の出身。先祖は遼西地方にいた鮮卑族とされる宇文氏の酋長。北魏末におこった六鎮の乱(524〜530)で次第に頭角を現し,長安(陝西省西安市)に拠って陝甘地方に勢力を樹立した。孝武帝・文帝・廃帝を擁立して西魏(535〜556)の実力者となり,高歓(496〜547)が同様に北魏の宗室を擁立して樹立した東魏(都はギョウ※注1※,534〜550)と対抗した。江南の梁(502〜557)との三王朝鼎立の時代にあって,府兵制の前身である二四軍の設置をはじめ,『周礼』にもとづく官制の整備,新たな法典の制定などを行い,のちの隋・唐の法令や官制のもとをつくった。彼の死ののち,その子の宇文覚(542〜557)が北周(557〜581)を建国した。

00