50音順    検 索

●鰻 うなぎ

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 大伴家持は万葉集のなかで〈石麻呂に我もの申す夏痩せによしと言うものそむなぎ(ルビ・・・)とりめせ〉と歌っている。この時代からすでに食膳に供せられていたということであり,一匹まるごと口から尾まで竹串に突き刺して焼いた形状が蒲(かま)の穂に似ているところから蒲焼きとなったといわれる。

 関東では腹から裂き,関西では背開きにして調理する。「土用の丑の日」を関連させたのは江戸期からである。その異様な姿と習性の奇妙さから,神の使いとしての信仰も古く,捕獲が禁止されたり,むやみに食べてはいけないとされてきた。宮城県本吉郡では,「雲南さま」と呼ばれて,食することを禁じている。しかし,その豊かな生命力は昔から認められており,万病の薬として珍重された。また安産のお守りや鳥目にもよく効くとして食されてきたが,いずれも食べたあとは,絵馬を奉納したと言い伝えられている。

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