●宇立 うだつ
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これは「うつぼり」の上に立つ短い柱,家主の持家の象徴。ウダツは室町中期以降から門閥的家主層の象徴となり,初めは藁または板でつくられていた。京洛の町庵では中世には長板葺で,これは屋根板の端を風から保護するものであった。このような安価なものであったが,一家主層の財力ではできなかった。長屋で相家に住んでいても,一人前の人間たることを示すために宇立を上げるものもいる。中世末期の『洛中洛外図屏風』や桃山時代の『南蛮人図屏風』にはウダツが上がっている長屋の例があり,近世になるとウダツが石瓦となっている。江戸でも上方商人の象徴として江戸店(えどだな。上方持商人)のものには,これがつくられ,家々の境界づくりに用いている。ウダツは,瓦屋根が発展してくると防火的役割を果たし,家主であることを象徴するものとなっている。〔参考文献〕宮本又次『上方と坂東』1969,青蛙房
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