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●臼太鼓 うすだいこ

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 おもに沖縄本島とその周辺離島に分布する民族芸能。女性のみによって行われる祭祀舞踊で,方言では一般に「ウシデーク」という。盆や八月十五夜の村遊びのときとか,シヌグ祭・ウンジャミ祭の後など,行われる機会は一定しない。音取り(ニートゥィ)と呼ぶ小鼓をもった年長者の女性群を先頭に,部落の遊(アシ)び庭(ナー)・アシャギ庭(ナー)あるいは殿(トゥン)と呼ばれる広場で輪を描きながら踊る。祭祀行事がおわって最後に行われることが多いことから,無事祈願をすませたことを祝うことを目的にしていると思われる。歌詞は,首里の国王や村を誉めたたえたものや,男女の恋愛など部落にまつわることを琉歌形式にまとめ,囃子を入れて歌う。踊りは,拝み手・こねり手・招き手など古典女踊の基礎をなす手法を含む。服装は紺絣を着け,帯を前結びにし,頭には前結びの鉢巻をする。成人前の女性が胴衣・袴という特別の衣装で参加する部落もある。形式は異なるが,同じく臼太鼓と呼ばれる太鼓踊りの一種が熊本・宮崎・鹿児島などにある。臼太鼓は,太鼓を臼にみたてた名称と思われる。