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●牛の角突き うしのつのつき

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 牛の角を突きあわせて,力競べをさせる競技。島根県隠岐島・愛媛県宇和島地方・東京都八丈島・新潟県古志郡・沖縄などに残る。牛は古代から家畜としてさまざまに使用され,とくに農期には欠かせぬ動物であった。そのために力のある牛を育てるのは村人の誇りとされ,たがいに神の前で戦かわせ,優劣を競うのである。隠岐島では農閑期を利用して牧草地で角をあわせ,勝負によって大関・関脇などの格付けをするが,それが高じた愛媛県宇和島市付近では,競技に強い牛を特別に育てた。優秀とされる御荘地区の牛は,江戸時代中期に御荘の沖を漂流中のオランダ船を救助,その礼にもらったオランダ牛を種親として育てられたと伝える。角突きは,スペインの闘牛のように牛を殺すことはない。あくまでも競技の根底には使役牛育成の思いがあり,神事としての性格も残される。