●宇治拾遺物語 うじしゅういものがたり
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説話集。1221年(承久3)ごろ成立か。作者未詳。破戒僧の話,盗賊の話,大力の女の話などの世俗の説話,こぶとりの話などの民話的な説話など,日本・中国・インドにわたる約200編の説話が収められている。『今昔物語』『古事談』『江談抄(ごうだんしょう)』『大鏡」『今鏡』『大和物語』『土佐日記』『古本(こほん)説話集』などから,多くの素材を得ている。説話の配列は,従来の公事・摂関家事・神社仏事などの部門別の類聚をとらず,自由な連想的配列となっている。内容も,仏教的・教訓的・史料的な説話においても,作中人物が非常に生々している。その点が,ほぼ同時代の成立と考えられる『発心(ほっしん)集』『十訓(じっくん)抄』とも異なり,説話が話として自立性を獲得していると評されている。文体は,漢文直訳調の文章を用いた前代の説話集に比して,平明な和文調である点が特徴的である。