●牛川人骨 うしかわじんこつ
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愛知県豊橋市牛川町の石灰石採石場で1957年に発見された洪積世人類のものとみられる化石人骨。これらの人骨に代表される人類は牛川人と呼ばれている。発見された人骨は左上腕骨の破片と左大腿骨頭で,石灰岩の中にできた裂け目の堆積層の中から出土している。これらは鈴木尚によって1957年と1959年に人骨と鑑定され,上腕骨は成人女性,大腿骨頭は幼年の男性個体のものと考えられている。牛川人骨の年代については,一緒に出土した動物化石や出土地帯一帯の地質学的研究から,高井冬二らによって中期洪積世後期のものと推定されている。上腕骨より推定される牛川人の身長は約135cmで,ピグミーの範囲に属している。化石化の程度は強く,骨内のフッ素含有量などから日本における化石人骨としては現在最古のものと考えられ,上腕骨にみられる特徴は旧人に近い原始的なものであるが,人類進化上の位置付けはまだなされていない。