●ウォルムス協約 ウォルムスきょうやく
アジア 日本 AD1122 平安時代
1122年,ライン川左岸ウォルムスで,神聖ロ一マ皇帝ハインリヒ5世とローマ教皇カリクストゥス2世とのあいだに結ばれた宗教協約。1075年以来のドイツでの聖職叙任権闘争を一応終結させた。協約は,司教・修道院長が皇帝または代理者立ち会いのもと教会法的に選挙される,皇帝は指輪と司教杖を伴う伝統的叙任行為をやめ,笏(しゃく)による世俗的権利の授与のみを行う,皇帝の俗権授与はドイツでは聖職者聖別の前に,ブルグント・イタリアでは聖別後に行われる,とした。皇帝は,ドイツ以外では聖職叙任に対する影響力を大幅に失ったが,ドイツでは以前同様,授封とみなされる俗権授与を通じて,聖職者任命に対する実質的影響力を行使しつづけた。教皇にとって,協約は上記皇帝の権利をハインリヒ5世にのみ認める妥協的なものであったが,皇帝側もそれを利用,以後対立は続く。