●ヴェントリス
アジア 日本 AD1922 大正時代
1922〜1956 イギリスの建築家。クレタ文字の線文字Bの解読に成功した。彼はロンドンの建築関係の学校を卒業,第二次世界大戦中は空軍に勤務した。戦後は建築家として学校の設計などにあたる一方クレタ・ミケーネ文字の研究に取り組んだ。少年のころから考古学や言語学に興味をもち,18歳のとき線文字Bの解読に関する論文を専門誌に発表しているが,本格的な研究に入ったのは1950年からである。線文字Bの解読についてはコーバーやベンネットらの先駆的研究があったが,ヴェントリスはそれらの業績をもとに文字の丹念な分類・分析をつづけ,暗号解読に似た方法を用い,線文字Bがギリシア語を表記したものであることを発見した。専門の言語学・古典学者チャドウィックの協力を得て研究成果を1952年「ミケーネ古文書におげるギリシア方言の証拠」として公表した。この解読の正しさは多くの専門家によっても確認され学界の承認を得たが,ヴェントリスは1956年9月交通事故により34歳で死去した。