●ウェルナー
アジア 日本 AD1890 明治時代
1890〜1964 発達心理学者。ウィーンに生まれ,ウィーン大学卒業,ミュンヘン大学につとめたのち,ハンブルク大学に移りシュテルンの後を襲って心理学研究室の主任になったが,ナチスのユダヤ人追放の嵐を浴びてアメリカに渡った。ミシガン大学・ハーヴァード大学・ウェイン州立矯正学校・ブルックリン大学をへてクラーク大学におちつき活発な研究を行った。音楽的リズムの発達や言語心理学に関する業績のほかに,発生学・神経学の知識と美学・精神病理学・人類学の知識を動員して,人類の精神発達史を研究・展開した。精神の発達は主体と客体の混交した未分化の状態から,両者が独立・分離し,それが統合された高い段階へ向かうことであると仮定した。感覚・知覚などの研究にもとづいて感覚緊張場理論を提唱し,有機体発達論を打ち立てた。クラーク大学には彼の貢献を記念して,ハインツ=ウェルナー発達心理学研究所が置かれ,有機体発達論についての研究が行われている。