●ヴェトナム光復会 ヴェトナムこうふくかい
ヨーロッパ 英国 AD1910 ハノーヴァー・ウィンザー朝
1912年にファン=ボイ=チャウらによって結成された,武装蜂起でフランス植民地支配を打倒しヴェトナムの独立を回復することをめざした民族主義政党。1911年に中国で辛亥革命がおきると,ファン=ボイ=チャウは中国の革命派の協力を得てヴェトナムの反フランス独立運動をすすめようとして中国へ渡り,1912年6月,従来の維新会を改組して光復会を結成した。光復会は,維新会と同様,皇族クオンデを会主としたが,「ヴェトナム民国」樹立を掲げた点で維新会と異なる新しい特徴をもっていた。しかし,中国での革命派が後退し,第一次世界大戦期にバンコクのドイツ領事館から武器援助を得る計画が,シャムのイギリス・フランス側へ立っての参戦で不可能になったことや,国内に十分な大衆的基盤をもっていなかったことなどのために,光復会の活動は,1913年〜1918年にかけての散発的な植民地政権要人暗殺や国境地帯のフランス兵営攻撃をしたにとどまった。なお,1916年の維新(ズイタン)帝をまきこんだ反乱計画と1917年のタイグエンでのヴェトナム人兵士反乱事件は,光復会が組織したものではないが会員や同調者が参加している。