●ウェード
アジア ベトナム社会主義共和国 AD1818 グエン朝
威妥瑪 1818〜95 英国の外交官。1838年陸軍に入隊し,アヘン戦争に従軍,のち香港で翻訳官となる。1847年退役して外交官に転じ,1852年には上海副領事。アロー戦争にさいしては,エルギンの通訳として天津条約,北京条約の交渉に活躍した。1861年より北京に新設された公使館の漢文秘書官となり,1866年(同治5)に『外国新議略論』を著して総理衙門に提出した。内容は,中国の危機は歴史上未曽有のもので,外国と友好関係を保ちつつ,西洋流の近代化を推進することにしか中国の活路はないことを説いたものであり,中国政界にかなりの反響を呼んだ。1871年に公使,1876年にはマーガリー事件を口実として芝罘(チーフー)条約を締結して,通商上の特権拡大に成功した。1883年に退官帰国,収集した中国書籍をケンブリッジ大学に寄贈した。1888年に同大学の初代中国語教授となった。彼が案出した中国語のラテン文字表記法はウェード式と呼ばれ,英米では今日でも用いられている。