●ヴェーダンタ哲学 ヴェーダンタてつがく
アジア ベトナム社会主義共和国 AD
インドの哲学体系の一つ。広義のヴェーダの終極,極致(アンタ)という意味で,元来ウパニシャッドをさす。いわゆる六派哲学の一つであり,ウパニシャッドの所説を発展させたバラモン正統派唯一の哲学体系である。ヴェーダの祭事を考察対象とするミーマーンサー学派とは姉妹関係にある。根本聖典「ブラフマ=スートラ」は400年〜450年ころ現在の形に成立したと考えられる。宇宙の根本原理である常一主宰とブラフマン(梵)の個我(アートマン)との関係が,主要な考察課題である。「ブラフマ=スートラ」に対しては多数の注釈が作成されたが,その解釈の相違にもとづいて分派が生じた。梵の不二一元を説くシャンカラ(8世紀),梵の限定的一元を説くラーマーヌジャ(11世紀)などが輩出した。なかでも,シャンカラ説は最も有力で,仏教からの影響もみのがせないが,ヒンドゥー教の理論的支柱を形成し,また現代インド思想を代表する哲学である。