●ウィスラー
ヨーロッパ オランダ王国 AD1870
1870〜1947 アメリカの人類学者。インディアナ大学を卒業後,コロンビア大学で心理学を専攻し,博士号を取得。しかし,フランツ=ボアズに影響を受け,入類学へと転じた。彼は文化伝播説を唱えたが,人類学には歴史的解釈と同時に,心理学的解釈も必要とする立場をとり,ボアズとともに,アメリカ人類学の確立につとめた。ダコタ族・ブラックフット族を中心とする,アメリカインディアンの研究に従事。また,文化領域・文化類型という2種の概念に理論的定義を与えた。これをインディアン文化の分類に適用。食物・織物・土器・舟などの物質文化を基礎とし,南北アメリカに15の文化領域を設定した。なお,彼は人類学の基礎概念を,近接諸科学に導入し,アメリカ人類学の特徴の一つである総合化への道をひらいたことでも知られる。1906年ニューヨークのアメリカ自然史博物館主任,1924年エール大学教授。主著として,『北米平原インディアン』(1912),『アメリカインディアン』(1917),『アメリカ原住民における人と自然との関係』(1926),『合衆国のインディアン』(1940),などがある。