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●ウイグル碑文 ウイグルひぶん

アジア インド AD 

 8,9世紀にモンゴル高原を支配したウイグル族が残した碑文。古代トルコ語に属すウイグル語が,突厥文字と同形のルーン文字で記されている。第2代可汗磨延啜(在位747〜759)の紀功碑文であるシネ=ウス碑文は,1909年にハンガイ山脈地区で発見され,突厥末期の情勢・ウイグルの建国過程から都市の建設など,750年代後半の事件にまで及んでいる。彼のもう一つの碑文,タリアト碑文の各断片が1957〜70年に発見されたが,これは前者と内容的に共通・補完する部分もある。また,唐から保義可汗とされた第8代可汗(在位808〜821)の碑文が,オルホン河畔のオルドゥ=バリク(宮殿の町)の廃墟から発見され,カラ=バルガスン碑文と呼ばれるが,それはルーン文字ソグド文字・漢文の三体で書かれ,欠損部分が比較的少ない漢文面の内容と合わせ考えると,ソグド人やマニ教の影響も拡大しつつあったことがわかる。他にスージ碑文やセブレィ碑文がある。