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●ウイグル営 ウイグルえい

アジア インド AD 

 遼(916〜1125)の五京の一つジョウキョウリンオウフ※注1※にあったウイグル人の居留地。10世紀の西域は,唐軍にうたれたウイグル帝国が余命を保ち,唐は906年(天祐3)に滅んで,ただ契丹人の遼のみが中国への進出を果たして威勢を誇っていた。とくに檀淵の盟(1004)を宋と結んで以後は商業貿易が発展し,国境の各地に貿易場が開設された。ウイグル営とは遼の首都で交易に従事するウイグル人のための宿泊施設である。『遼史』巻37地理誌は,北の皇城を説明するとともに,〈南門之東回鶻營,回鶻商販留居上京,置營居之〉「南城はこれを漢城といい」,その「南門の東には回鶻(ウイグル)営がある。回鶻の商人で上京に居留するものは,営を置いてここに居した」と伝えている。唐代以後消長はあったものの,ウイグル商人は北宋前半期の段階でも,中国本土のみならず遼の首都にまで居留して商業活動を行っていたことが知られる。

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