●ヴァーラナシー
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
インドのウッタラ=プラデーシュ州のガンジス河左岸にあるヒンドゥー教の一大聖地。人口71万人(1981)。古来よりカーシー国の都として栄え,同じくカーシーの名称によって知られる。のち音位転換によりバナーラスと呼ばれ,英語なまりでベナレスとも呼ばれたが,現在は旧呼称に復した。市内には古い歴史をもつヒンドゥー教寺院が多く,大小1,500にのぼるという。ガンジス河に沿い4kmにわたる階段上の渡し場が連なり,インド各地よりこの地を訪ねる巡礼者が絶えない。古来よりインドにおける学問宗教の中心地とされ,現在も伝統的な学問研究を伝える点ではインドでも随一であろう。南にはインド学研究で著名なバナーラス=ヒンドゥー大学がある。北方約9.7kmの地にはサルナートがあり,釈尊の初転法輪の地「鹿野苑」の仏教遺跡が残されている。インド政府の紋章であるアショーカの石柱の「獅子柱頭」は,この遺跡から発見されたものである