●ヴァラキア
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
ルーマニア社会主義共和国南部の,ドナウ川とトランシルヴァニアのあいだの旧地方(旧侯国)名。ワラキアともいわれる。ヴァラキアの語源は,ラテン系の言語を話す民族を,スラヴ人が,ヴラックと呼んだことに由来する。ダキア人とローマ人との混血による,ダコ=ロマンス人が原住民。2世紀以後,ローマ帝国の植民地をへて,6世紀にはスラヴ人と混血。14世紀にはハンガリーに朝貢して,侯国となる。1325年には,バサラブ1世がヴァラキア公国を建てた。その後トルコ・ロシアなどにたび重なる侵略を受けた。1859年,モルダヴィアとの同君連合が成立。やがてルーマニアと称した。ムンテニアとオルテニアに2分されるヴァラキアの気候は,大陸性および地中海性で,肥沃な土壌をもち,ルーマニア農業の中心地域である。山地では林業,牧羊が行われており,豊富な油田を背景とした,工業の中心地域でもある。