●ヴァイシャ
北アメリカ アメリカ合衆国 AD
古代インドの社会階級制度であるカーストによって規定された4姓のうち,バラモン(司祭者)・クシャトリア(王族)につぐ第3階級で,シュードラ(隷民)の上に位置し,牧畜・農耕・商業・手工業などの職業に従事する庶民階級。ヴァイシャの語源は,サンスクリット語の“家・定住者”を意味するvishに由来するともいわれる。宗教的には,上層2階級とともにドヴィジャ(再生族)に属し,一定の年齢に達すると,“入門式”をへて,『ヴェーダ聖典』の学習を始める権利を有する。この“第2の誕生”の儀式を受けた者は,再生族の標式である聖紐を身に着け,シュードラ以下の階級と峻別される。社会的には,職業柄,現代インドの経済・産業発展の推進力として,また複雑なカースト社会に占める中間的位置から,インド近代化の担い手として,大きな期待が寄せられ,“インド独立の父”マハトマ=ガンディーをはじめ,多くの時代の指導者を輩出させている。