●印文土器 いんもんどき
アジア 中華人民共和国 AD
中国の東南没岸地帯地において新石器時代から漢代にかけて盛行した土器。中国では印文陶と呼ばれる。焼成火度の差によって,軟陶と硬阿の二種類に分けられるが,軟陶は前期,硬陶は後期のものになる。また,文様は型押の印文が最も多く,20種以上の複雑な幾何学文様が器全体に施されるため,幾何印文土器と通称される。製法には型製・手製・轆轤製のものがあるが,轆轤製のものは少ない。器形は壺・甕の類が多い。色調は,軟陶では紅・灰・灰白・黄白色で,硬陶ではほとんどが灰褐色で中に帯釉しているものがある。印文土器が最も盛行するのは春秋戦国時代においてであるが,出土地域が広範なため,この土器の文化的位置付けはむずかしい。