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●インドの銀貨幣制度 インドのぎんかへいせいど

アジア インド AD 

 銀貨幣は古代インドでもたびたび鋳造されてきたが,銅貨とのあいだに1対64という安定した交換価値をもつようになったのは,16世紀前半のシェル=シャーの治世からである。ルピーという銀貨の名称も,この時代に始まっている。ムガル帝国の時代も同様の銀貨が使用されつづけたが,1835年からは英国王の肖像をルピー銀貨に刻印するように改められた。1892年にいたるまで,インドは銀本位制をとっていたので,金本位制のもとにあった宗主国イギリスとの経済関係にとって,両者の交換比率は非常に重要であった。とくに,1873年以降の国際市場における銀の下落が著しく,外国貿易の発展を困難にしたので,銀本位制の廃止が決められた。しかし,金本位制に移行するのではなく,1893年から15ルピー=1ポンドの交換比率と定める金為替本位制が採用された。銀貨は流通しつづけたが,改鋳ごとに品位が低落した。