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●隠語 いんご

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 特定の仲間うちだけに通用するように,特殊な意味をつけて用いられることば。他の社会と自分たちを峻別し,仲間意識を高め,集団の結束を強めるために効果があるが,閉鎖的で保守性が強い。古代以来すべての階級・身分・職業で使われ,封建時代に最も発達して,公家社会から商人・職人仲間,博徒・野師(やし)集団にいたるまで,それぞれの隠語がつくられた。現代でも,てきや仲間・暴力団・風俗営業者をはじめ,政治団体・警察関係者・学生のあいだに用いられている。専門的な術語と異なる点は,意味が厳密でなく流行的・俗語的であり,なぞことばが多いことである。語の一部を略したり逆にしたもの(害者−被害者,所場−場所),事・物に擬したもの(箱=電車,赤馬=火事),形容したもの(チャリンコ=自転車,退院=出獄),古事や洒落の類(お七=放火,貫一=月夜,十六=いのしし),雅言や外来語によるもの(五明=扇子,てけつ=チケット)などがある。いわゆる俗語や忌詞(いみことば)・宮廷語なども隠語である。

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