●隠元豆 いんげんまめ
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マメ類のなかでもピーナツとともに最も広く世界に分布しているもので,サイトウ(菜豆),サンドマメなど多くの日本名がある。関東ではインゲンマメ,関西ではサンドマメと呼ぶことが多い。いずれも若いさやを蔬菜とするときの呼び名で,種子つまりマメに対しては別に種々の呼称がある。一年生の草本できわめて多くの品種がある。原産地はアメリカで,コロンブスによる新大陸発見以降に旧大陸にひろがった。日本へは17世紀半ば,僧隠元によって中国からもたらされたと伝えられている。インゲンマメは,南米のマニオク分布域とほぼ一致する分布を示し,根栽農耕との結びつきを示唆している。また北米においてもトウモロコシ栽培と強く結びついており,脂肪と蛋白質の供給源としてアメリカ土着農耕文化にとって重要であった。〔参考文献〕佐々木高明『熱帯の焼畑』1970,古今書院
中尾佐助『栽培植物の世界』1976,中央公論社