●因果関係の知覚 いんがかんけいのちかく
ヨーロッパ ベルギー王国 AD
因果関係は経験による推理により把握されるだけでなく,直観的にとらえられると主張したのは,ベルギーの心理学者ミショットである。彼は,2つの事象がたがいに関連をもつ全体として把握され,因果性の経験をひきおこす知覚的状況を実験的に示した。たとえば,対象Aが右方向に水平に移動し,静止対象Bに接触し停止すると同時に,Bが右方向に水平移動するという視覚条件下では,AとBの運動だけでなく,AがBを押して動かしたという因果性が知覚されるのである。ミショットの作製した実験装置は図に示すように,2本の帯が回転板上に渦巻状に描かれ,その一部を水平窓からのみ呈示されるようにしてある。作図の仕方でAとBの速度を変えると,AがBに直接接触しなくてもAがBの運動を誘発したように知覚される。
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