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●祝い棒 いわいぼう

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 小正月の呪的行事に多く使用される棒の総称。材料はヌルデ・ニワトコが多いが,ヤナギ・クリなどさまざまなものが用いられ,形状も一定しない。これで打つことによって豊かな実りが約束されると考えられており,成り木責めと嫁叩きの呪術に用いられるものが,その代表といえよう。成り木責めには鉈や鎌などで木に傷をつけて豊熟を誓わせ,そこに粥をぬりつけることも多いが,削り掛けや小豆粥に用いた粥箸,トンドの燃え残りなどの霊力の認められた棒で叩くのが本来の形とされる。嫁叩きは平安時代の宮廷にも類例の認められる古い習俗で,オカタブチ・ハラメウチなどと呼ばれ,子供たちが新嫁のいる家を訪れて,削り掛けや男根を形どった棒で叩き,受胎と多産とを予祝するものであった。このほか,烏追いに子供が持ち歩く棒や,小正月に小豆粥を掻きまぜたあと春に田の水口に立てる粥掻き棒も,祝い棒の一種だといえよう。