50音順    検 索

●祝殿 いわいでん

アジア 日本 AD 

 中部地万を中心に祀られている屋敷神の一種。ウェーデン・ユエージンなどと呼ばれ,屋敷地の一隅や山裾に小さな祠が設けられている。祭祀形態は,一軒で祠る個人祭祀,伝統的な結びつきを有する近隣による地縁祭祀,マキなどの一族による同族祭祀,地域の氏神的な様相をもつ地域祭祀に大別できる。平野部では同族祭祀,山間部では地縁祭祀といった傾向がみられる。祝殿の原義は斉い神を祀り籠める社殿といわれている。信仰の古態を示していると考えられる地縁祭祀地帯では特定の祭神が見当たらない。むしろ,古木や一区画の土地をその対象としているものすらある。祭日も一定ではなく,秋の農閑期に新米でつくった赤飯を供えたり,山伏や行者の影響を受けた場合には湯立てなどが行われる。一方,同族祭祀地帯では稲荷などの勧請神を祭神とするものが圧倒的に多く,春の特定の日に一族が集まって親睦会を兼ねた華やかな祭りが営まれる。